
概要
杏里
概要
杏里(あんり、1961年8月31日 - )は、日本の歌手、シンガーソングライター、作曲家、作詞家です。作詞作曲時およびフォーライフ・レコード所属時のアーティスト名はANRI。本名は川嶋栄子。神奈川県大和市出身で、現在はアメリカ・ロサンゼルス在住です。所属レーベルはIVY Records、所属事務所はサンミュージックです。
1978年のデビュー以来、「オリビアを聴きながら」「悲しみがとまらない」「Groove A・Go・Go」など数々のヒット曲を発表しました。2010年代後半からは海外でのジャパニーズ・シティポップ・ブームにより、「シティ・ポップのクイーン」と讃えられています。
経歴
デビューまでと初期
幼少時からピアノを習い、ポール・モーリアのコピーをしたほか、井上陽水、吉田拓郎、荒井由実、尾崎亜美などの邦楽、オリビア・ニュートン=ジョン、アース・ウインド&ファイアーなどの洋楽を聴いて育ちました。1978年、17歳でフォーライフ・レコードから、尾崎亜美作の「オリビアを聴きながら」でデビューしました。歌唱力は評価されたものの数年間はセールスが伸び悩み、アイドル風の「コットン気分」やヨーロピアンサウンドの『哀しみの孔雀』など曲調を変えながらリリースとライブ活動を続けました。当時のバンドには小林武史らが在籍していました。
1980年代前半:ブレイクとハワイ公演
1982年、小林武史作曲の花王CMソング「思いきりアメリカン」と同名のベストアルバムがヒットし、「夏」「海」のイメージが固まりました。7月には初のエッセイ集も発売。ブレッド&バターらが作品提供し、自身が作詞作曲したタイトル曲を含む4枚目のアルバム『Heaven Beach』も話題となりました。
1983年、当時無名だった角松敏生に5枚目のアルバム『Bi・Ki・Ni』のA面5曲のプロデュースを任せ、同作は自己最高のオリコンアルバムチャート27位を記録。8月にはアニメ『キャッツ♥アイ』主題歌「CAT'S EYE」を発売して初のオリコン1位(同チャートで4週1位)となり、続く角松プロデュースの「悲しみがとまらない」とともにベスト10入りしました。12月のアルバム『Timely!!』もオリコン1位となり、年末の第34回NHK紅白歌合戦に初出場しました。
1984年、日清焼そばU.F.O.のCMソング「気ままにREFLECTION」がヒット。ロサンゼルス録音の『COOOL』発表後に独立し、個人事務所コロニーサーフを設立、初の全国ツアー『FIRST TOUR ALL OVER JAPAN』を開催しました。1985年には外国人ダンサーやコーラスをツアーに迎え、シンセサイザーを多用した『WAVE』を発表。1986年にはアジアンテイストの『MYSTIQUE』を発表し、以降は吉元由美が多くの作詞を担当しました。同年、井上鑑をサウンドプロデューサーにロンドン録音した『TROUBLE IN PARADISE』も発表し、ビル・ブルーフォードやサイモン・フィリップスが参加しました。
1987年、カラパナのサポートで日本のポップスでは初のハワイ公演を成功させ、以後計7回のハワイ公演を行っています。
セルフプロデュースと第二次全盛期
1987年のアルバム『SUMMER FAREWELLS』以降、セルフプロデュースを開始し、やがて全楽曲の作曲を自ら手がけるようになりました。デビュー10周年の1988年には『BOOGIE WOOGIE MAINLAND』、ベスト『MY FAVORITE SONGS』、シングル「SUMMER CANDLES」「スノーフレイクの街角」が連続ヒット。松田聖子、中山美穂、観月ありさらへの楽曲提供も始めました。「SUMMER CANDLES」と「ドルフィン・リング」は日本の結婚式の定番曲となっています。
売上のピークは1989年の『CIRCUIT of RAINBOW』(第31回日本レコード大賞アルバム大賞)から1991年の『NEUTRAL』までの3作品で、『CIRCUIT OF RAINBOW』は『Timely!!』以来のオリコン1位、『NEUTRAL』は自身唯一のミリオン出荷を達成しました。1990年に最初で最後の全国アリーナツアーを実施し、1993年に「ドルフィン・リング」が大ヒット。1994年にはセルフカバー中心のベスト『16th Summer Breeze』がオリコン2週連続1位となり、長野オリンピック公式テーマソング「SHARE 瞳の中のヒーロー」を発表、1998年の閉会式では「故郷」を歌いました。
2000年代〜2010年代
フォーライフの経営悪化により2000年に日本クラウンへ移籍(フォーライフは翌年倒産)し、同年ロサンゼルスへ移住しました。2002年にはジャズ・フュージョン・ギタリストのリー・リトナーと協働し、『Smooth Jam – Quiet Storm』を発表。2005年コロムビアへ移籍して『Sol』を発表、2007年にユニバーサルJへ移籍し、同年10月には『ハピふる!』のテーマソング「もう悲しくない〜ハピふる!〜」を担当しました。2011年にワーナーミュージック・ジャパンへ移籍、ベスト『Heart to Heart 〜with you〜』(日本航空テーマ曲「I Will Be There with You」収録、作曲デイヴィッド・フォスター)を発売。2013年にはアイビーレコードへ移籍し、35周年記念アルバム『Surf City -Coool Breeze-』を発表しました。2019年にはスティーヴ・ガッド・バンドとロサンゼルスで録音した新曲をリリースしました。
2020年代:シティ・ポップの女王として再ブレイク
2010年代中盤からシティ・ポップが世界で人気を集める中、その中心人物として再評価され、ヴェイパーウェイヴやフューチャー・ファンクのアーティストにサンプリングされるなど海外でも注目されました。『Timely!!』収録曲の合計再生回数は2025年時点で2億回を超えています。2021年には同期デビューの竹内まりやと「Peach & Apricot」を結成し「Watching Over You」を発表。2023年にはCNNのニューイヤーズ・イヴ特番で取り上げられ、2月にはデビュー45周年を記念して25年ぶりに『ミュージックステーション』に出演し、大きな反響を呼びました。同年には複数のアルバムが再発されました。
音楽性
シティポップ、J-POP、歌謡曲を横断し、夏によく合うダンサブルな曲とバラードが特徴です。ピーボ・ブライソン、フィリップ・ベイリー、ジョニー・ギル、マイケル・フランクスら海外アーティストとのデュエットや海外レコーディングが多く、外国人バックダンサーの起用など、グローバルで革新的なスタイルを追求してきました。ブレッド&バターとのセッションで作曲力を身につけ、1987年以降はセルフプロデュースで自ら作曲を行っています。
人物
ロサンゼルスを気に入り、2000年に移住して以降は日米で活動しています。168cmの長身とスタイリングでファッションアイコンとしても支持されています。1983年には更埴市(現千曲市)の名誉市民、1998年にはニュージーランド観光大使、2008年には初代ふじさわ観光親善大使に選ばれました。
動画
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ディスコグラフィー

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