概要
手嶌葵
概要
手嶌葵(てしま あおい、1987年6月21日生まれ)は、福岡県春日市出身、福岡市在住の日本の女性歌手・声優です。ランデブー所属。スタジオジブリ作品『ゲド戦記』のテーマソング「テルーの唄」でデビューし、宮崎吾朗監督の『ゲド戦記』『コクリコ坂から』に歌手・声優として参加しました。2017年5月21日から「100万本のばらのまち福山応援大使」を務めています。
経歴
デビュー前
幼い頃から両親の影響で古いミュージカル映画に親しみ、中学時代に聴いたルイ・アームストロングの「ムーン・リバー」に衝撃を受けてジャズを好きになりました。中学生の頃、対人関係の問題で登校拒否に近い状態になった際、心の支えとなったのがベット・ミドラーの「The Rose」で、アマチュア時代からライブでカバーしており、この音源がデビューのきっかけとなりました。
中学卒業後、音楽の技術を身につけながら高校や短大の卒業資格を取得できる福岡のC&S音楽学院に入学し、本格的に歌を学び始めました。2003年、2004年にはヤマハ音楽振興会主催『TEENS' MUSIC FESTIVAL』協賛のイベント『DIVA』に出場。2005年3月、韓国で行われた『日韓スローミュージックの世界』に出演し、これをきっかけにヤマハ関係者から鈴木敏夫プロデューサーにデモCDが渡されました。「The Rose」のカバーに惚れ込んだ鈴木プロデューサーの薦めで宮崎吾朗監督も歌を気に入り、無名の新人ながら『ゲド戦記』のテーマソングを歌う歌手に抜擢され、ヒロイン・テルー役の声優も務めることになりました。
2006年〜2011年
2006年6月7日、シングル「テルーの唄」でメジャー・デビュー。オリコン初登場5位、出荷枚数約30万枚、配信ダウンロード約65万件と、当時のスタジオジブリシリーズの主題歌で最大の記録となりました。7月12日に初のアルバム『ゲド戦記歌集』を発売し、7月29日に映画が公開されました。原作者アーシュラ・K・ル=グウィンも手嶌の歌唱を絶賛しています。Wiiゲーム『Fragile Dreams』では「光」「月のぬくもり」を歌い、「奇跡の星」は映画『Arctic Tale』日本版のテーマ曲に使われました。
2007年2月に『春の歌集』、10月にシングル「奇跡の星」を発売。2008年には映画音楽カバーアルバム『The Rose 〜I Love Cinemas〜』(3月)、シングル「虹」(6月)、『虹の歌集』(7月)を発売し、5月には福岡PayPayドームで3万人を前に国歌を斉唱しました。2009年にはCHAGEのアルバムに参加し、10月に『La Vie En Rose 〜I Love Cinemas〜』を発売。2010年には坂本龍一と「雪の降るまちを」で共演、菅野よう子とデュエット「Because」を配信し、11月に『クリスマス・ソングス』を発売しました。
2011年、宮崎吾朗監督の2作目『コクリコ坂から』で主題歌「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜」(6月1日発売)と劇中歌を歌い、悠子役で声の出演も果たしました(7月16日公開)。7月に『コクリコ坂から歌集』、11月に『Collection Blue』を発売しました。
2012年以降
2012年9月30日、春日市より「市民文化賞」を授与されました。同年レーベルをビクターエンタテインメントに移籍し、12月にデジタルアルバム『Miss AOI - Bonjour,Paris!』を配信。2014年7月23日に『Ren'dez-vous』を発売しました。2016年2月10日にシングル「明日への手紙」を発売。フジテレビ系ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の主題歌で、Billboard JapanのHot 100で首位を獲得しました。4月20日には『Aoi Works 〜best collection 2011-2016〜』を発売し、11月に東京ドラマアウォード2016で主題歌賞を受賞しました。
2020年10月14日に映画『みをつくし料理帖』主題歌「散りてなお」、2021年2月24日にTBS日曜劇場『天国と地獄〜サイコな2人〜』主題歌「ただいま」を発売し、6月2日に初のベスト・アルバム『Simple is best』を発売しました。10月には『Highlights from Simple is best Vol. 2』と生産限定のアナログ盤も登場しています。2022年秋にはドラマ『silent』のタイトルコールを担当し、2023年にはNHK-BSPの『鷹を継ぐもの』でナレーションを務めました。ほかにレキの『ムキシ』には「カモン葵」名義で参加し、マクドナルドや東芝のCM音楽も手がけています。
音楽性
映画音楽とジャズが音楽のルーツです。ルイ・アームストロング、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリディ、そして「ムーン・リバー」から大きな影響を受けており、『パリの恋人』『メリー・ポピンズ』などのミュージカル映画を愛好しています。英語で歌う映画音楽のカバーアルバムも重要な仕事です。本人は性格を「頑固で気が強い」と語り、カメラが苦手だとも話しています。