
概要
海援隊
概要
海援隊(かいえんたい、KAIENTAI)は、1971年に結成された日本の男性3人組フォークバンドです。メンバーは武田鉄矢(ボーカル)、中牟田俊男(リズムギター)、千葉和臣(リードギター)。坂本龍馬の大ファンだった武田が、龍馬の海援隊にちなんで名付けました。所属事務所はネクストワン、レコード会社はユニバーサルミュージックジャパン(レーベルはUSM JAPAN)です。代表曲「母に捧げるバラード」、そしてTBSドラマ『3年B組金八先生』の主題歌「贈る言葉」(1979年)で知られ、「贈る言葉」はミリオンセラーとなり、1980年代以降の卒業式の定番曲となっています。
来歴
結成とアマチュア時代
中牟田が高校の同級生の武田を誘ったのが始まりで、同級生の野田を加えた3人で活動しました。当初のバンド名は「ヤング・ラディーズ」でしたが、武田がとっさに「海援隊」と改名しました。その後、野田が抜け、上田雅利(ドラム)、室田元好、甲斐田ひろしを加えた5人編成の電気楽器バンドとなり、ライブ喫茶「照和」(武田も店員)でブルーズロック/ハードロックを演奏しました。武田はジャックスの早川義夫から強い影響を受け、岡林信康のステージにも衝撃を受けました。「一人ぼっちの軍隊」の詞もこの頃からありました。URC日本フォーク地図の福岡(山本良樹率いる「ヴィレッジ・ボイス」)の音源にも1曲参加しています。
5人編成で3年間活動しましたが、音楽的衝突や就職問題から1971年秋に解散。上田は新バンドへ移り、後にチューリップに引き抜かれました。その後、千葉が武田家を訪れ、中牟田も現れたことから3人編成での再出発が決まり、武田のホームページではこの時を結成としています。この頃はクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングの「Teach Your Children」などを演奏していました。
デビューとヒット
1972年春、泉谷しげるに出会って衝撃を受け、上京を決意。泉谷に勧められてエレックレコードからのデビューが決まり、1972年にアルバム『海援隊がゆく』でデビューしました。収録曲「風は春風」には泉谷が乱入し、「ほととぎす」は井上陽水が曲を提供しています。1973年10月25日発売の2枚目『海援隊セカンド・アルバム 望郷篇』収録の「母に捧げるバラード」が好評を得て、同年末に新たに録音し直してシングルリリースしヒットしました。3枚目『風雲篇』(1974年)を最後にテイチクレコードへ移籍し、1974年大晦日には『NHK紅白歌合戦』に同曲で出場しました。
低迷期
その後は冬の時代を迎え、コンサートは閑古鳥が鳴き、設立した事務所は給料も払えず、キャバレーで歌うこともありました。この時期、テイチクのブラックレーベルから『漂泊浪漫』『心をこめて回天篇』、ライヴアルバム『廻り舞台篇』をリリースしました。これらは1970年代フォークの佳作として知られています。
再浮上
1977年、谷村新司の紹介でヤングジャパングループに移籍し、シングル「あんたが大将」がヒット。再び注目を集め、殺虫剤「コックローチS」のCMにゴキブリの着ぐるみで3人そろって出演しました。1978年にポリドールへ移籍し、アルバム『堕落編』(「ダラクロン」「故郷未だ忘れ難く」「思えば遠くへ来たもんだ」収録)を発表。1979年には「贈る言葉」がミリオンセラーとなりました。
1980年のアルバム『誰もいないからそこを歩く』には「人として」やエレック時代の先輩・生田敬太郎のカヴァーが収録されています。1982年に『ようやく解りかけてきた』『だからひとりになる』を発表し、映画主題歌「恋不思議」(1981年)、「えきすとら」(1982年)もシングルとして発売しました。ライヴアルバムに『一場春夢』(1980年)、『始末記』(1982年)、『ラストライブ』(1983年)、解散後の『回想録』(1986年)などがあります。
解散と再結成
坂本龍馬の没年齢である33歳まで続けて解散する予定で、その言葉通り1982年12月19日に日本武道館でラストライブを行い解散しました。その後、テレビ番組での一夜限りの再結成を経て、1993年4月10日「ドリームライブ in 福岡ドーム」で再結成ステージを行い、1994年に正式に再結成しました。以降は『3年B組金八先生』をはじめ武田主演ドラマの主題歌を中心にシングルやアルバムを発表し、1990年代には映画ドラえもんへの楽曲提供、テレビ出演、ライヴ活動も行いました。武田のソロ名義の「声援」は歴代金八主題歌で唯一のソロ名義曲ですが、作曲は中牟田が担当し、今もライブで披露されています。
近年の作品
1998年『BEST ~エレック・イヤーズ』、2001年シングル「まっすぐの唄」とアルバム『朱夏を過ぎて白秋へ』、2004年「初恋のいた場所」、2005年『光陰矢のごとし -3年B組金八先生主題歌集-』、2007年「早春譜」「いつか見た青い空」、2008年『3年B組金八先生 THEME SONG COLLECTION』、2011年『一場春夢 [日本武道館Live(1980)]』、2014年『去華就実~花散りて次に葉茂り実をむすぶ~』(デラックス盤あり)をリリースしました。東日本大震災の被災地をたびたび訪れており、武田は震災前は二本松市より北でコンサートを開いたことがなかったと語っています。
音楽性
初期はブルーズロック/ハードロックを演奏し、その後はフォークを基盤に叙情的な演歌調の楽曲や歌謡曲色の強い作品を展開しました。ジャンルは歌謡曲、演歌、J-POPに分類されます。武田は「贈る言葉」以前の海援隊はコミックバンドだったと回想しています。ステージ上の武田のしゃべりも早くから評価されていました。
ディスコグラフィー

去華就実~花散りて次に葉茂り実をむすぶ
10 tracks

去華就実~花散りて次に葉茂り実をむすぶ~ (デラックス盤)
18 tracks
![一場春夢 [日本武道館Live(1980)]](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fjpopwiki-assets-prod.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2Falbums%2F0xWlAYimOrSE30e4RgTDM3%2Fcover.jpg&w=3840&q=75)
一場春夢 [日本武道館Live(1980)]
21 tracks

早春譜
4 tracks

3年B組金八先生 THEME SONG COLLECTION
16 tracks

いつか見た青い空
4 tracks

早春譜
4 tracks

光陰矢のごとし -3年B組金八先生主題歌集-
10 tracks

初恋のいた場所
4 tracks

朱夏を過ぎて白秋へ
11 tracks
