概要
日食なつこ
概要
日食 なつこ(にっしょく なつこ、1991年5月8日 - )は、岩手県花巻市出身の日本の女性シンガーソングライターです。岩手県在住のピアノ弾き語りソロアーティストで、LD&Kに所属しています。身長は166cm。2017年には日本人アーティストとして初めて音楽ストリーミングサービス「Spotify」の Spotify Session に抜擢され、そのライブ音源「Spotify Live」が世界配信されました。ジャンルはJ-POP、ジャパニーズ・インディーに分類されます。
人物
ピアノの経験は長いものの、音楽についてはいわゆる「マニア」ではなく、メジャーな音楽やJ-POP全般を聴いて育ちました。ジャンルは全く違うものの、ピアノは日本の兄弟ピアノ連弾デュオ、レ・フレールから影響を受けています。荒々しく多少音が外れても理屈を超えて心に訴えかけてくる音楽に感銘を受けたといいます。
「日食なつこ」という芸名は自分でつけたもので、あまり深い意味はありません。高校時代から天文学用語などの特殊で難解な言葉が好きで、「日食」という単語も自分のホームページのハンドルネームに使っており、アーティストとしてライブする際にもそれを使うことにしました。
来歴
9歳からピアノを、12歳から作詞作曲を始めました。中学校では吹奏楽部に所属し、高校2年の冬から盛岡市のライブハウスで本格的なライブ活動を開始しました。
テレビ朝日系列の音楽番組「ストリートファイターズ」が企画したイベント「ストファイHジェネ祭り'09」に参加し、東北エリア代表としてファイナルステージに出場しました。2010年7月15日、番組のプロジェクトとしてファーストアルバム『LAGOON』をリリース。詞の世界観や本格的な歌声が評価され、レコード会社と未契約ながら7月20日付のiTunesヴォーカルチャートで1位となりました。
2011年に初の全国盤『FESTOON』を発表し、2012年から2013年にかけて「ARABAKI ROCK FES」「風とロック」「JOIN ALIVE」などの大型フェスに出演しました。2012年には『異常透明』リリースツアー「ループホールの向こう側」、2013年には『オオカミの二言』リリースツアー仙台公演などを開催しています。2012年5月から8月には岩手朝日テレビで「日食なつこのコトテン」に出演しました。
2014年に上京。komaki、山口美代子、田中佑司(bonobos)と3人のドラマーを迎えたミニアルバム『瞼瞼』をリリースしました。8月から10月にピアノ弾き語りフリーライブツアー「一重瞼ツアー」、11月には全国7都市を周るワンマンツアー「視力検査ツアー」を開催。このツアーからドラマーのkomakiが参加し、ドラムとピアノでステージを行うようになりました。
2015年4月から「視力再検査ツアー」、2016年1月から「目くらましツアー」を開催し、秋には全国のカフェで弾き語るカフェワンマンツアー「遊泳喫茶」を行いました。2016年4月からはエフエム岩手でラジオ番組「日食なつこの拝啓、あをいめだまの小いぬ」が始まり、2017年4月からはDate fmでも放送されています。
2017年1月、komaki、名越由貴夫、BLACK BOTTOM BRASS BAND、田中佑司(bonobos)らが参加した初のセルフプロデュースによる8曲入りミニアルバム『逆鱗マニア』をリリース。2月には福屋不動産販売のキャンペーン「東京ローカルプロモーション」のCMソング「ローカルミーハーのうた」を書き下ろし、本人もCMに出演しました。全国ワンマンツアー「マニアたちの親睦会ツアー」、春のカフェライブワンマンツアー「遊泳喫茶(2)2017春」、7月から8月の対バンツアー「炎上交際」全4公演、9月の『鸚鵡』リリース、11月から翌年1月のワンマンツアー「時差呆け矯正ツアー」と精力的に活動しました。同年、日本人アーティストとして初のSpotify Session出演も果たしています。
2018年3月から4月に弾き語りワンマンツアー「遊泳喫茶3 布石編」、10月に対バンツアー「炎上交際2」全3公演を開催しました。
2019年2月から3月に「▲Sing well▲Tour」、2020年1月から2月に「△Sing better△Tour」を開催。2020年は10月「Coins on the table」、11月「欄干わたりオンライン -空(KU)-」、12月「遊泳喫茶オンライン "Refill please"」を行い、2021年1月「ミゼレーレ」、7月ワンマンライブ「白亜」、9月から12月「ドリップ・アンチ・フリーズ Tour」を開催しました。2022年には4月から6月に「蒐集行脚」、10月から11月に「令和モダニズム」を開催。また同年4月にはNHK-FM「サウンドクリエイターズ・ファイル」で月替わりDJを務めました。
音楽性
ピアノの演奏が「歌の伴奏」ではなく、ひとつひとつがリフでもあり旋律でもあるという独特のプレイスタイルが特徴です。バンドを組めなかった性格と、バンドの音をすべて鍵盤ひとつでやりたいという思いから、バンドにできないことをピアノに詰め込みました。ピアノソロでありながら、ストリングス、ベース、ギターなど様々な楽器の演奏をピアノで代用し、オーケストラやバンドをひとりでやっているような感覚に近いといいます。ピアノの音にベースやギターを重ねると音程がぶつかる箇所が多く、ピアノを殺さず勢いを増すアレンジを模索して音を削っていった結果、打楽器と音階を担当するピアノという、ドラムとピアノだけの最低限の編成にたどり着きました。
2014年からはレコーディングとライブに同じクラシック出身のkomaki(元wrong city、元tricot、元志磨参兄弟)がサポートに入り、ドラムとピアノの二人体制となって、音楽的に「喧嘩ができる」ようになりました。それ以前のレコーディングは、一流のアレンジャーに自分の意図を汲み取ってもらう形で制作していました。2017年からはドラム・komakiとの2人編成を軸に、グランドピアノの弾き語りや、ギター・永田"zelly"健志(シャープ兄弟)、ベース・石村順を迎えたバンド編成も交えて演奏活動を行っています。
歌詞は、辞書から変わった言葉を抽出し、語感から組み立てることもあります。