
概要
石川さゆり
概要
石川さゆり(いしかわ さゆり、1958年1月30日 - )は、熊本県飽託郡飽田村(現・熊本市南区)出身の演歌歌手、女優です。本名は石川絹代。所属レコード会社はテイチクエンタテインメント、所属事務所はさゆり音楽舎です。1973年「かくれんぼ」でデビューし、1977年の「津軽海峡・冬景色」の大ヒットで日本を代表する女性演歌歌手となりました。NHK紅白歌合戦では紅組歴代最多出場を誇り、2018年に第68回芸術選奨文部科学大臣賞、2019年に紫綬褒章を受けています。
経歴
デビューまで
小学1年生の時、島倉千代子の歌謡ショーに感動して歌手を志しました。その後横浜市に転居して歌のレッスンを受け始め、費用は牛乳配達のアルバイトで捻出したといいます。1972年、中学3年生の夏休みに友人に替わって参加したフジテレビ系「ちびっ子歌謡大会」に合格し、ホリプロにスカウトされて芸能界入りしました。同年秋のドラマ『光る海』に沖雅也の妹役で出演し、芸名「さゆり」は同番組プロデューサーの岡田太郎が命名しました。
下積みから大ブレイクへ
1973年3月25日、「かくれんぼ」で日本コロムビアからアイドルとしてデビューしました。キャッチフレーズは「コロムビア・プリンセス」でしたが、「花の中三トリオ」(森昌子・山口百恵・桜田淳子)の陰に隠れ、大きな人気には至りませんでした。そこで二葉百合子に弟子入りして歌を基礎から学び直し、民謡や日舞にも打ち込みました。
1977年、アルバム『365日恋もよう』(1976年)からシングルカットされた「津軽海峡・冬景色」が大ヒット。同年の第19回日本レコード大賞歌唱賞、FNS歌謡祭グランプリなどを受賞し、第28回NHK紅白歌合戦に初出場しました。「能登半島」「暖流」「沈丁花」も続けてヒットしています。
1980年代には「波止場しぐれ」(1985年、第27回日本レコード大賞最優秀歌唱賞)、「天城越え」(1986年、金賞)、「夫婦善哉」(1987年、金賞)、「滝の白糸」(1988年)、「風の盆恋歌」(1989年、最優秀歌唱賞)などを送り出しました。ほかにも「火の国へ」(1978年)、「傷だらけの恋」(1979年)、「鴎という名の酒場」(1980年)、「東京・めぐり愛」(1984年)、「越前竹舞い」「港唄」(1991年)、「転がる石」(2002年)などがあります。レーベルは日本コロムビア(1973~1993年)、ポニーキャニオン(1993~1999年)を経て、2000年からテイチクエンタテインメントです。
私生活と独立
1981年に元マネージャーの馬場憲治と結婚し、1984年2月に長女を出産、1989年2月に離婚しました。1989年からカラオケボックス事業に進出しましたが、バブル崩壊後に経営を断念。連帯保証をめぐる訴訟を経て、最終的に約10億円の賠償で決着しました。1997年にはホリプロを退社し、個人事務所「ビッグワンコーポレーション」を設立して独立しました。
2000年代以降
2007年以降は「津軽海峡・冬景色」と「天城越え」を紅白で1年おきに歌唱しています。2008年にはメジャーリーガーのイチローが「天城越え」を登場曲に選び、これを機にマーティ・フリードマンとともに同曲を再録音しました。2010年にはロック歌手の奥田民生とのデュエット「Baby Baby」を発表するなど、演歌以外にも挑戦しています。2012年からは様々なジャンルや年代のアーティストとのコラボアルバム『X-Cross』シリーズに取り組んでいます。2015年にはアニメ『ルパン三世 PART IV』のエンディングテーマ「ちゃんと言わなきゃ愛さない」を歌い、同年の第57回日本レコード大賞で日本作曲家協会奨励賞を受賞しました。2017年7月には東京2020オリンピックのカウントダウン企画として、「東京五輪音頭」の新バージョンを加山雄三、竹原ピストルとともに歌いました。
2013年11月には島倉千代子の葬儀で後輩歌手代表として弔辞を読みました。2018年3月に第68回芸術選奨文部科学大臣賞、2019年5月に紫綬褒章の受章が告示されました。2024年1月の能登半島地震を受け、同年12月から石川県能登町の「復興応援特命大使」を務めています。
近年のリリース
2020年1月にKREVAとの「火事と喧嘩は江戸の華」オープニング曲「ストトン節」、2月にアルバム『粋 ~Iki~』、3月に「しあわせに・なりたいね」を発表。2021年に「なでしこで、候う/何処(いずこ)へ」「獨(ひと)り酒」、2022年に「残雪」「虹が見えるでしょう」、5月にアルバム『X -Cross IV-』、2023年に「約束の月」、KREVA・SEIJI KAMEDAとの「愛されるために君は生まれた」、「越後瞽女」「ダメ男数え唄」「あずきに塩かけたら?!」、2024年に「とこしえの旅」、2025年3月に「弥栄(イヤサカ)ヤッサイ/棉の花」をリリースしました。2025年にはNHK「tiny desk concerts JAPAN」にfox capture planとともに出演しています。
NHK紅白歌合戦
1977年の第28回に、デビュー4年目で初出場しました。1983年の第34回は出産のため出演を辞退しましたが、特別応援ゲストとして舞台に登場しました。紅組歴代最多出場で、第73回では紅組歌手として初の45回出場を達成。紅組トリの回数も美空ひばりの13回に次ぐ記録です。
女優活動
映画『としごろ』(1973年)、『伊豆の踊子』(1974年)、『トラック野郎・故郷特急便』(1979年)、ドラマ『大空港』(1979~1980年)、NHK大河ドラマ『功名が辻』(2006年、せつ役)、『麒麟がくる』(2020年、牧役)などに出演。ヴィム・ヴェンダース監督の映画『PERFECT DAYS』(2023年、居酒屋のママ役)は、カンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を受賞しました。2024年1月には舞台『ラヴ・レターズ』にも出演しています。
音楽性
演歌・歌謡曲を軸に、二葉百合子に学んだ浪曲の影響や、民謡・日舞で培った表現力が特徴です。アルバムは100枚以上(編集盤含む)、シングルは120枚以上を発表し、ロックやジャズなど演歌以外の作品もあります。椎名林檎や森山直太朗らが楽曲を提供し、『X-Cross』シリーズでジャンルを超えた共演を続けています。荒木飛呂彦がアルバム『X -Cross-』のジャケットを描き下ろすなど、他分野の表現者との交流も盛んです。
動画
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最新動画
ディスコグラフィー

弥栄(イヤサカ)ヤッサイ/棉の花
4 tracks

とこしえの旅
4 tracks

あずきに塩かけたら?!
2 tracks

ダメ男数え唄
2 tracks

越後瞽女(えちご ごぜ)
4 tracks

愛されるために君は生まれた ※ with KREVA, SEIJI KAMEDA
1 tracks

約束の月
4 tracks

X -Cross IV-
8 tracks

虹が見えるでしょう
4 tracks

残雪
4 tracks
