概要
UA
概要
UA(ウーア、1972年3月11日 - )は、大阪府出身の日本の女性歌手です。出生名は嶋歌織、現在の本名は長谷川歌織で、カナダ在住です。1995年にビクターのSPEEDSTAR RECORDSよりシングル「HORIZON」でデビューしました。ソウル、ジャズ、レゲエ、ダブ、エレクトロ、民族音楽など多様な音楽を取り込み、憂いと野性味を兼ね備えたボーカルでデビュー当時から人気を集めました。浅井健一とのバンドAJICOのボーカリストであり、NHK教育テレビ『ドレミノテレビ』では歌のおねえさん「ううあ」としても活動しました。俳優の村上虹郎は長男です。
来歴
デビュー前
幼少期に歌謡曲や童謡のレコードに魅了され、イエロー・マジック・オーケストラや日本のパンクを聴いて育ち、高校時代にはクラブミュージックを通じて世界中の音楽に親しみました。ジャニス・ジョップリンやアレサ・フランクリンに影響を受けて歌手を志し、最も影響を受けた洋楽女性アーティストはビョークです。美術系短大でグラフィックデザインを学んだ後、映像の勉強のため大阪のジャズクラブで働くうちに歌うようになり、スカウトされてデビューへの道が開けました。「UA」はスワヒリ語で「花」と「殺す」の意味を持つ言葉から自ら選んだ名前で、後に「花」の意味のみとしています。
1990年代
1995年6月、藤原ヒロシ、朝本浩文のプロデュースでシングル「HORIZON」によりソロデビュー。1996年6月の4thシングル「情熱」が大ヒットし、10月の1stアルバム『11』は80万枚を超えました。同年に俳優の村上淳と結婚し、1997年に長男・虹郎を出産。その後『Ametora』(1998年)、『Turbo』(1999年)を発表し、1999年にはFUJI ROCK FESTIVAL'99のグリーンステージに日本人女性アーティストとして初めて出演しました。
2000年代
2000年、浅井健一とAJICOを結成し、2001年のツアー後に活動を停止。2002年7月に初めて作曲を手掛けた「閃光」(レイ・ハラカミプロデュース)、アルバム『Dorobō』を発表し、10月には初主演映画『水の女』が公開されました(テサロニキ国際映画祭グランプリ、2003年カンヌ国際映画祭上映)。2003年に初のベスト盤『Illuminate: The Very Best Songs』を発表、4月から2006年3月までNHK教育テレビ『ドレミノテレビ』に「ううあ」として出演し、映画『沙羅双樹』の音楽も担当しました。2004年に5thアルバム『SUN』と童謡集『うたううあ』、2005年にデビュー10周年を迎えて6thアルバム『Breathe』とコラボ集『Nephews』を発表し、映画「空中庭園」に主題歌「この坂道の途中で」を提供、RISING SUN ROCK FESTIVALではフィッシュマンズのゲストボーカルを務めました。2006年に菊地成孔と『cure jazz』を発表し、村上淳と離婚。2007年に7thアルバム『Golden Green』を発表し、松本人志監督『大日本人』に出演しました。2008年に長女を出産して長谷川琵修と再婚、栗コーダーカルテットとの「PoPo Loouise」がNHK「みんなのうた」に起用されました。12月にシングル「2008」、2009年7月に8thアルバム『Atta』を発表し、FUJI ROCK FESTIVAL'09に出演、「SWEET LOVE SHOWER 2009」ではフィッシュマンズと一夜限りのライブを行いました。
2010年代
2010年4月に初の公開ライブレコーディングアルバム『ハルトライブ』、6月にデビュー15周年のカバーアルバム『KABA』を発表。2011年に沖縄・やんばるへ移住して次男を出産し、2012年には食の安全を考える団体「ティダノワ」を設立、映画「その夜の侍」の主題歌として「星影の小径」をカバーしました。2013年に香港でGay Birdと公演、2014年に菊地成孔と8年ぶりのライブ「cure jazz reunion」を行い、同年秋にカナダの島へ家族で移住(東京と行き来する生活)。2015年にデビュー20周年を迎え、テイ・トウワ『CUTE』に参加しました。2016年5月に7年ぶりのオリジナルアルバム『JaPo』を発表し、「HELLO HAPPY JAPONESIA TOUR」を開催。2017年に朝日新聞デジタル&wで野村友里との往復書簡「暮らしの音」を開始、2018年にα-station(FM京都)でレギュラー番組を開始、2019年に「WATASHIAUWA tour」を開催しました。
2020年代
2020年6月にデビュー25周年を迎え、山形ビエンナーレ2020などに出演。2021年に20年ぶりにAJICOを再始動し、EP「接続」を発表、全国ツアーは即日ソールドアウト、FUJI ROCK FESTIVAL'21に初出演しました。9月にはUA×菊地成孔として7年ぶりにライブを行いました。2022年1月に「25th→→→30th Anniversary Live」、5月にネオポップをテーマにEP「Are U Romantic?」(岸田繁、Kj、ハナレグミ、中村佳穂らが参加)を発表し、8月にはミュージカル「ジャニス」でアレサ・フランクリン役を演じました。2023年に作詞した神山まるごと高等専門学校校歌「KAMIYAMA」(作曲:坂本龍一)が公開され、JR東海のCMソング「Ainiikou」も発表しました。2024年3月にAJICOのEP「ラヴの元型」を発表し、全国ツアー12公演を実施。2025年6月にデビュー30周年を迎え、大阪と東京で30th Anniversary Liveを開催、12月にはNHKドラマ『火星の女王』に出演しました。2026年にはアルバム『Newme』が挙げられ、3月13日に『UA自伝 おとぎ話を聴かせて』が刊行されています。
音楽性
クラブミュージックを土台に、ソウル、ジャズ、レゲエ、ダブ、エレクトロ、民族音楽などジャンルにとらわれない幅広いサウンドが特徴で、憂いと野性味を兼ね備えたボーカルが核にあります。菊地成孔とのジャズ、AJICOでのロック、童謡、カバー、ネオポップなど多彩なコラボレーションを展開し、映画出演や映画音楽、作詞提供など表現の場も広げてきました。